あんなイチジクこんなイチジク(3)
[2007年01月23日]
助教授 後藤 隆子
リンゴやメロンはやや未熟で収穫しても、しばらくすると追熟し、おいしい食べ頃になりますが、イチジクは一度枝から離すといくら経ってもおいしい状態にはなってくれません。傷みやすく非常に扱いにくい果物ですが、熟した状態で収穫されるから甘くておいしいといえます。店頭で並んでいるイチジクをみたときは、なるべく触らず、大事に扱ってください。
【ホワイト・イスキア】緑色をしたピンポン球のような果物、これもイチジクです。重さは20から30gしかありませんが、皮を剥かずにそのまま食べられます。着果数が多く、順番に次々熟していくので、収穫が楽しい品種です。果皮だけでなく内部にある小果の色も紅色ではなく、薄い桃色をしています。果肉も軟らかく粘質なので、冷蔵庫などで冷やすと、まるでお菓子を食べているようです。
【ホワイト・ゼノア】この品種も果皮は黄緑色で小果は紅色、果皮が薄いため、そのまま食べられます。樹性が強く、蓬莱柿と同様、大樹になります。

ホワイト・イスキア ホワイト・ゼノア
【アーテナ】形はイチジクそのものなので、熟すのを楽しみにひたすら果皮の色が変わるのを待っていたのですが、いくら待っても大きな変化がありません。実はこの品種、写真の状態が完熟です。果皮は淡緑色、小果も淡褐色なのであまり見慣れない品種です。
【カドタ】名前だけを聞くと日本で育成されたように思えますが、実はイタリアで栽培されていた品種です。果実は黄緑色で卵形、光沢がきれいな珍しい品種です。小果の色も淡桃色で薄いのですが、甘味はあります。欧米では乾果や缶詰用として広く利用されています。

アーテナ カドタ





