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化学小話(2)

[2006年12月22日]

講師 末兼 幸子

今では当たり前のような基本原則になっている法則でも、発表時にはまったく無視されたというものは数多くあります。分子説を提唱したアボガドロは、今でこそその功績を記念して“アボガドロ数”にその名前を残されていますが、発表時にはまったく無視され、日の目を見ることはなかったそうです。彼の死後、さまざまな実験によりその正当性が評価されたわけです。彼の発見といっても、全くオリジナルとはいえず、似たような説をまとめただけとも言われたそうですが、この重要な基本法則を初めて定式化したということで、評価されるべき人物でしょう。
日本人も化学の発展に寄与しています。化学の実験などでよく使われるコマゴメピペットは、実は日本で開発されたものです。東京の駒込病院で考案されたものなので、駒込ピペットと命名されました。開発当時(1920年代)駒込病院は伝染病患者を収容し、治療することを目的としていたため、大量のピペットを必要としていました。しかも危険な伝染病菌を扱うため使い捨てとしたため、安価である必要があったのです。そこで正確な計量を行わないで安価に製作できるピペットということで駒込ピペットが開発されたとのことです。駒込ピペットは英語でもKomagome Pipetteと綴られ、“駒込”という名が世界的に認知されているわけです。
日本人は2000年から3年連続してノーベル化学賞を受賞しています。独創性が足りない等と言われることもありますが、日本人も立派に貢献しているということがわかります。
化学にまつわるちょっとしたお話を紹介してみましたがまだまだいろいろな話があります。化学は難しい、めんどうだなどと言わず、このようなちょっとした話から少しでも親しみをもってくれればと思います。今やネットでいろいろな情報が調べられる時代です。こんな話を調べてみるのもおもしろいと思います。


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