機能面からみた食品容器(2)
[2006年12月12日]
学科長 青山 好男
1)内容物の保護
食品容器のまず第一の、最も重要な役割は内容物の保護です。中身の食品はきわめて変化しやすいものです。食品はほとんどが生物体に由来します。生物は代謝という生化学反応によりするものが多いため、非常に変化の早い内容物です。酸素や光などの外的要因により大きな品質変化が起こります。食品は本来もっている栄養性、嗜好性-食べておいしい-、生理的機能-体に良い-を容器に充填され、保存されている間にもできるだけ長い期間、保持しなければなりません。これらの劣化要因から食品を保護する役割をもっています。これは結局外部のさまざまな劣化要因と遮断することにより達成されています。
空気中の酸素は、劣化要因の一つです。もともと容器詰食品のはじまりから脱気という、工程は重要な工程で当時は腐敗の原因は空気の存在と考えられていたほどです(腐敗の原因が微生物の存在によることがその後発見された)。酸素は食品の品質劣化に大きな影響を与えているため、内容物保護という面では、容器の進歩には酸素と食品の遮断を強化しているものがあります。
最近ではリシールという開封後も再びふたをすることのできる容器が増えてきましたが、これらはあまり長期間置いておくことができません。空気中の雑菌や口から容器に入り込んだ微生物が増殖し、特に温度が高くなると急増します。これには注意が必要です。いったん開封したものはあまり長期間置いておくことはできません。
TPOに合わせて、その商品が流通・保管される状況で内容物を保護できる性能が要求されます。たとえば冬季になると皆さんご承知のように、橙色のキャップをつけたペットボトル飲料が加温販売されていますが、これはペットボトルに酸素吸収機能を付与している印とするもので、冬季に加温販売する茶飲料などに用いられています。加温販売では高温保存になるため、通常のペットボトルでは品質劣化が急速に起こります。それを遅らせるために酸素吸収機能をもったペットボトルを使用しているわけです。

加温販売されているペットボトル飲料




