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包みを解く

[2006年10月02日]

教授 髙橋 雄治

日本での習慣の一つに、盆暮れにお世話になった方に、心の篭った品物を贈るというのがある。
今ほど、物流システムが構築され、各家庭に品物を送る手段が多くなかった頃は、お店で品物を買い、風呂敷に包んで持参し先方宅を訪問していた。風呂敷を解き、品物をお渡しした後は、風呂敷は折りたたんで持ち帰っていた。
今では、デパート、スーパーから直送するか、持参するとしても店の袋を使用している。その袋は、その後ゴミとして捨てられている。
 又、品物の結束も、紙紐や麻紐が多く使われていた頃は、品物が届くと結び目を丹念に解きほぐして丸めておき、他の品物の結束や、垣根の補修などに再利用していたし、廃棄した後も、自然に帰せるものであった。しかしながら、現在の結束機を使用したPP(樹脂)バンドでの結束は、手で解きほぐすこともできず、鋏で切断して解きほぐしても、PPバンドはその後の利用価値がない。省力、省エネ、省資源、経済性など色々な理由から結束材料も変化しているが、今後の私たちの広い意味での生活環境を考えれば、更に廃棄、環境をも考慮に入れた素材を検討していかなければならない。

包みをとく

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