食品包装と環境(1)
[2006年09月07日]
教授 末松 伸一
食品の保存、流通、公衆衛生などの側面から食品包装が近代社会の生活に必要であることは自明の理である。包装消費がGNPに占める比率はGNPの大きさと密接に相関し、先進工業国ほど比率の高いことが知られている。また、食品が単位包装として販売、消費される比率も同様であることが明らかにされている。換言すれば、先進工業国ほど国民の生活と社会的活動の食品包装に対する依存度は大きい。
しかし、あらゆる「文明消費物」に21世紀の課題としていま、大きな問題提起が行われている。それは、資源の有限性の問題、廃棄物処理・廃棄物利用、二酸化炭素排出規制などの問題である。
食品包装にもこの問題解決が必要なことは言うまでもない。特に、都市ゴミ問題の一つとして、従来からの「埋め立て」には限界があり、また包装廃棄物は散乱ゴミとなると処理が難しいため、その処理について都市レベル、国家レベル、地球レベルでの取り組みが行われている。






