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包みの文化と美意識(その1)

[2006年07月19日]

学長 今津 勝宏

日本の包装産業はプラスチック、紙、ガラス、金属、木、陶器などの包装資材の規模としてはこの10年間約5兆円代を推移しているといわれています。元来、包装資材の規模はその国の文明の尺度になるといわれていますが、それは、包装が農産物、水産物、工業製品、医薬品、生活用品などすべての産物を産地より一般消費者の方々にお届けするときに欠かせない重要なものであるからです。
包装は人類の誕生とともに、生活の知恵として生み出され、歴史とともに発達してきました。それは物を大事に保護をしたり、長く貯蔵したり、どこかへ移動したり、あるいは物を交換する上で大いに役立ってきました。
 振り返りますと、包装の歴史は、人間の生活様式の変遷の歴史とも言われますが、一方でその包装形態もおのずから変革してきたわけです。最も古典的なところでは、先ず水や食糧を貯蔵する水がめや土器が創られ、水漏れしない革袋が発明され、ガラス瓶や樽の登場へと繋がっていきます。十八世紀にご存じの産業革命が起こり、蒸気機関による技術革新によって、手工業から機械工業へ、少量生産から大量生産へと飛躍的な変化が進むのにともない、包装形態も今日的な大量販売、大量流通のためのものへと大きく変化したのであります。 

酒樽
優美な蔦被りの酒樽

ひまわり
(その2へ続く)


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