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トップ > 研究報告書 > 第22号(1996-1997) > 実年者向け缶詰の開発

実年者向け缶詰の開発

(著者:竹内 伊公子,松元 麻有,中井 由香子)

近年,一般食品缶詰の生産数量が減少している.海外からの安価な缶詰の輸入増加や輸出の減少が原因と考えられる.このような状況下で,国産の一般食品缶詰の市場を活性化するため,実年者向け缶詰を造ることにした.実年者は,生活により積極的で,ゆとりがあり,添加物や農薬を使わない原料,有機農法による原料を用いた食品を好み,また低脂肪・低カロリー食品への嗜好傾向が強い.そこで実年者向けの缶詰数種を造り,それらの品質ならびに栄養成分について調べた.

製造した缶詰は“大根とブリのあら煮”,“白菜と豚肉団子のスープ”,“アジのぼったり汁”及び“ココナッツミルク入り鶏肉団子のグリーンカレー”である.それぞれの材料をG7号缶に入れ,Chamber vacuum 50 cmHgで密封し,115~120℃,30~80分間加熱殺菌し冷却して缶詰とした.

これらの缶詰の官能評価点は3.1~4.8で,“大根とブリのあら煮缶詰”が最も高かった.“大根とブリのあら煮缶詰”はカルシウムや必須アミノ酸が多く,品質は製造した缶詰の中で最良であった.115℃,80分間の加熱殺菌で骨も十分に軟らかくなっていた.

キーワード:実年者,缶詰,栄養成分,栄養価,官能評価,遊離アミノ酸,必須アミノ酸,カルシウム,大根とブリのあら煮.

東洋食品工業短期大学・東洋食品研究所研究報告書,22,79-84,(1998)`

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