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トップ > 研究報告書 > 第22号(1996-1997) > ホウレンソウプロトプラスト培養における培養効率の向上

ホウレンソウプロトプラスト培養における培養効率の向上

(著者:後藤 隆子,宮崎 正則,奥 正和)

プロトプラストの分裂率はKM8pビタミン,1.0mg/L BA,1.0mg/L 2,4-Dおよび0.5%グルコースを含む1/2MS培地で最も高く,浸透圧調節剤としてマンニ卜ールよりグルコースを培地に加えた方が分裂は旺盛であった.また,炭素源としてスクロースよりグルコースを加えた方が分裂率は高かった.KM8pの有機酸を培地に添加すると浸透圧調節剤がマンニトールの場合には分裂が阻害されたが,グルコースであると反対にやや促進された.プロトプラスト由来コロニーはKM8pビタミン,1.0mg/L GA3および1.0-10.0mg/L IAAあるいは1.0-5.0mg/L IBAを含む培地で多くのカルスが形成された.形成されたカルスを生長調節物質を含まない培地へ移植すると,1.0-10.0mg/L IAAあるいはIBAを含むカルス形成培地で培養されたカルスでシュート形成が観察された.それらのシュートを0.5mg/L IBA,2.0%スクロースおよび0.8%寒天を含むMS培地(pH6.3)に移植すると多くのシュートから不定根が分化し,生長した.再分化した植物体を順化後,温室で育成したところ,それらの幾つかが開花し,正常な種子を生産した.

本研究で確立されたホウレンソウのプロトプラスト培養システムは,細胞融合や遺伝子導入など新しい技術を利用して育種を行う場合に有効であると考えられる.

キーワード:プロトプラスト,培養,植物体再分化,Spinacea oleracea L..

東洋食品工業短期大学・東洋食品研究所研究報告書,22,21-27,(1998)
/ 園学雑(J. Japan. Soc. Hort. Sci.), 65(2), 349-354, (1996)

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